訪問リハと訪問鍼灸の違いについて

さて、各項目で日常生活を快適に行えるようにする施術として、訪問リハビリや訪問鍼灸・マッサージなどについて解説をしていきました。
患者様のご自宅や施設などに訪問して施術をしていくと言う目的は同じなのですが、訪問リハビリは「理学療法士」が行い、訪問鍼灸は「鍼師・灸師(鍼灸師)」が行います。
そもそも施術方法・施術行程が違いますので、今回は訪問リハビリと訪問鍼灸の違いについて解説していきたいと思います。

まずは訪問リハビリと訪問鍼灸のおさらいをしましょう。

訪問リハビリ

訪問リハビリでは理学療法士や作業療法士、言語聴覚士等が医師と相談して、リハビリ実施計画書を作成し、それに基づいて療法士が患者様のご自宅や施設に訪問しリハビリを行っていきます。

また医師が、療法士が作成したリハビリ実施計画の評価をもとにリハビリの効果を医学的に判断し、患者様の現状に適したリハビリが行われるように、定期的な見直しが行われます。
介護保険適用の患者様に対しては、通常ケアマネージャーに相談して主治医の同意を得る場合が多いです。

訪問鍼灸

訪問鍼灸は鍼師・灸師(鍼灸師)が患者様のご自宅や施設に訪問して鍼灸治療を行います。
かかりつけの医師(主治医)の同意をいただくことで、健康保険の適用となります。現在、要介護認定を受けて訪問リハビリや訪問看護のマッサージを受けていらっしゃる方も同様です。

鍼灸師は、医師の同意書から利用者さまの治療状態を把握し、まず利用者さまの施術をして、その効果を鍼灸師本人が判断します。

以上をまとめると下記のようになります。

訪問リハビリ 訪問鍼灸
医療保険 介護保険を利用(限度額あり) 健康保険を利用(医師の同意が必要)
資格 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など 鍼灸師(鍼師・灸師)
施術の過程 医師の指示のもと、計画しリハビリをする。
定期的に評価し、計画を改善していく。
医師の同意は必要だが、施術内容の判断は鍼灸師本人が施術の度に、その都度行う。

最後の項目で「え?鍼灸師って医師の指示なく勝手にしてるの?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんね^^;

基本的に医療の現場において、医師の指示のもと治療行為などを行っていきますが、鍼灸師という資格は厚生労働省に認可されている国家資格で、鍼灸の施術に関する医療行為に関しては、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律(第1条)、医師法(17条)に対する特別法で、医師の判断の必要がなくとも施術することを認められているのです。

そのことに関する一番のメリットは、日々変化する患者様の状態にあわせた治療法が迅速に対応して出来ることです。
施術に関して“基本的には”医師への判断を仰ぐことはありません(※患者様の状態次第では医師と連携して行っている方もいらっしゃいます。)ので、治療計画に沿ったリハビリではなく、患者様のその日の状態に即した施術をその日に行うことができます。

介護保険のリハビリと健康保険の訪問鍼灸を併用して介護プランに組み入れて、医療の連携をはかっていくことができますので、ご希望の方はお気軽にご相談下さい。